あのドーハの悲劇から29年。因縁の地、カタールで、サッカー日本代表が優勝候補の一角であるドイツに逆転勝利を収めました。森保一監督が試合前、日本人の長所である協調性とねばり強さを前面に出して戦うと話していたことがとても印象的です。日本文化のよさを知っている日本人監督に期待大です。
サッカーやラグビーでは、試合が始まってしまうとプレーが流れていくので、一人一人の瞬時の判断力や主体性が大切になってくる、試合の中に間があり、監督の指示に従って組織で戦う野球と違って日本人には越えなければいけない壁があるということを、元ラグビー日本代表監督を務めた平尾誠二氏が20年以上前に著書で述べています。
今、学校現場では主体的・対話的で深い学びの実現に取り組んでいます。これからの予測不可能な時代をたくましく生き抜くためには、上からの指示に従うだけでなく、一人一人が責任と勇気をもって決断し、行動することが求められています。昨日の試合のように、監督の戦術の下で、個々の選手が自らの判断で協調しながら躍動する日本代表の姿をこれからの試合でも楽しみにしたいと思います。
