今年度の休校中に学校現場でのデジタル環境の遅れが明らかになりました。いや、日本全体の遅れが鮮明になったといえるかもしれません。今、文部科学省が旗振り役となり、GIGAスクール構想が進められています。甚目寺小学校にも、今年度中には一人1台のタブレットが配布される予定です。今はタブレットを収納するロッカーの設置のための工事が終わったところです。
学校での授業がこの施策によって大きく変わりそうです。今は、期待と不安が同居しています。私たち教員も研修を深め、せっかくの環境を生かした授業に取り組んでいかなければいけません。来年度の大きな課題です。
4年生の算数で、立体の導入の授業をしていました。4種類の大きさや形の違う正方形や長方形をいくつか組み合わせて、立方体や直方体をつくる課題でした。面白かったのは,タブレットで撮影した映像をモニターにつなぐことで、手元の動きを拡大させながらみんなで確認できることです。ただ説明を聞いているだけでなく、自分達で活動し、確かめることで、とても意欲的に授業に参加していました。みんな興味津々として画面を見入っていました。今はこうした授業をしようとすると、モニターの数が限られているので、使うたびに準備が必要で大変です。
本校の先生方は、できるだけ視覚に訴えようと労を惜しまず、写真教材を拡大印刷して提示してくれていますが、これもこれからは手間も時間も省略できそうです。
新しいデジタル教材や機器は若い先生たちの方が得意でこれからきっとどんどん使いこなしていくと思います。さまざまなソフトも使いながら、子ども達を飽きさせない、個に対応した授業づくりに役立てていくことを期待したいと思います。
