「少年よ!大志をいだけ」で有名なクラーク博士が校長を務めていた札幌農学校では、“紳士たれ”という以外には校則というものがなかったそうです。きまりなど特別に作らなくても、それぞれが考えて、よりよく生きられるよう自主的に考えなさいということだったようです。これは自分の行動を自分で責任をもって判断し節度ある行動ができることが前提です。
しかし、小学生にはまだそんなことは難しいのでさまざまなきまりが必要です。たとえば転んだ時にあぶないから、ポケットに手を入れて歩かないことも、転ばぬ先のつえとして注意します。ネックウオーマーはよくても、マフラーがだめなのもそのためです。上級生には必要がなくても、1・2年生がそれをまねをして危険がある場合は、一緒に生活している上級生にも細かなきまりを守ってもらわなければいけないこともあります。
基本的には、他の人の迷惑になることは、絶対にだめですが、できるだけ考えさせて、時には軽い失敗なら経験させながら、自分の判断でよりよく生きられる子になってほしいと思います。ただ、取り返しがつかないような結果を招いて、後悔をさせてはいけません。このバランスが難しいです。
それにしても、寒い中ですが、子供たちはとても元気です。

