校内をぐるっと回っていると、だいたい同じ時期に、同じような系統の内容をそれぞれの学年で学習していることが分かります。
今は、計算を工夫しながら簡単に確実に解いていこうという学習です。2年生では17+7+3を前から順に計算するのではなく、17+(7+3)と考えて、10のまとまりになる部分をまとめてするという学習でした。4年生では、25×36をそのまま計算するのは大変なので、(25×4)×9と考えて、100になる部分を作り出して解く学習でした。5年生では、帯分数どうしのたし算を、仮分数に直して解くのではなく帯分数を整数と真分数に分解して、計算途中の分子の数字をできるだけ小さく解く方法を学習していました。
こうした学習の難しさは、少々面倒でもこつこつやれば答えは出せるのだけれど工夫することのよさや楽しさを実感させることにあります。「別に難しいことを考えなくても、こつこつがんばれば答えが出るからいいじゃん」と考えるのではなく、工夫すれば楽に正確にできるし、できたときに達成感があることを実感し、それに挑戦する子に育てることが大切です。2通りの方法でできれば、少なくても間違え発見力が高まります。数学は面倒がる子にこそ学ぶ価値のある学問のように思います。
最近の働き方改革にも通じるものがあるのかな感じました。昭和の時代のように根性でモーレツにただひたすら働くのではなく、工夫しながら、よりよい方法を見つけ、高い成果を求められる令和の時代に、必要とされる力かもしれません。