今、学校現場では不登校が大きな問題となっています。原因はさまざま考えられますが、教室にいて、いつも不安な気持ちなのか、毎日安心して学校に通えるのかでは大きな違いがあります。その対策としてよく言われるのが、クラスでの児童の居場所づくりです。子どもでも大人でも、自分が周りに認められ、周りやクラスのために役立ってると感じる時に安心感や満足感、所属意識を持てると思います。
甚目寺小学校のげた箱のくつをみると、いつもどのクラスもきちんとくつが収められています。また、職員室の前にはクラスへの配布物を仮置きするボックスがありますが、そこも朝になるとどのクラスもきれいに空になります。見ているとクラスで毎朝、げた箱の整とん状況をチェックする係や、朝と帰りに配布ボックスの中身を取りに来る係、職員室前の出欠黒板を記入する係など、クラスで係分担して、いつもきちんと学校生活が回っていくように工夫されています。係活動を毎日こつこつ続けることで、係の子にとっては、自分がクラスで役立っていることを実感でき、クラスへの所属意識も高まると思います。
