今日は午前中に研修がありました。演題は「教育活動に活かすアンガ-マネジメント」でした。家庭教育にも役立ちそうなので、以下講演のポイントを紹介します。
まず怒るのは何のためにするのかを考えると、それはストレスの解消ではなく、伝えるべきこと、伝えたいことがあるからである。しかし、感情に任せて行っても上手に伝わらないので、きちんとマネジメントが必要で、これはスキルなので誰でも訓練すればできるようになる。怒ることは決してだめなことではなく、時には必要なこともある。怒って後悔することもあるが、怒らなくて後悔することもある。上手に怒ることが大切である。
わたしたちを怒らせるものの正体は、それぞれの人がもっている、こうあるべきということを守ってもらえないことだ。そして、怒りが生まれるのは多くの場合、その元にはマイナスの感情(つらい、悲しい、苦しい、不安など)を抱えているので、近くに怒っている人がいたら、その感情に寄りそってあげることが大切である。
アンガ-マネジメントの3つのコントロールとして、1つは理性が働くまで(6秒)待つこと。そのためには、何かしながら待つと良い。たとえば、深呼吸、数を数える、「大丈夫、大丈夫」「まっいいか」などと唱えるなど。そして、今の怒りの温度を測って点数をつけると良いそうです。
2つ目に理性が働くようになったら、思考をコントロールする。今の怒りが許せる範囲、まあ許せる範囲、許せない範囲のいずれに入るかを考え、まあ許せる範囲なら怒る必要がない。そして、このまあ許せる範囲を①広げる②安定させる③見せる(伝える)ことが大切である。伝えるときには明確に数字などを示して具体的に相手に伝えるようにすることがポイントである。
最後に怒る場合も行動をコントロールするようにしたい。まず、分かれ道として、怒ることで、状況を変えられることか、変えられないことなのか。それは、重要なことか、重要ではないことかをしっかり見極めること。変えられないときはその現実をしっかり受け止め、現実的な選択肢を考えたり、あまり重要でないことなら放っておいたり、関わらないこと。変えられる場合は、いつまでに、どこまでできるようになれば許せるのかという行動計画を立てるとよいそうです。その時のキーワードは「なんで」と過去を問うことなく「どうしたら・・・」とこれからの行動を問うとよい。
その時の上手なしかり方は、「せめて」「すくなくとも」という語を用いながら①冷静に②ぶれない③あいまいな言葉を使わないことが大切だそうです。NG言葉は「ちゃんと」「普通」「当たり前」「いつも」「絶対」「なんで」だそうです。
参考になりましたか?怒りは伝染しやすいです。怒りの連鎖が起きないように上手にアンガ-マネジメントをして、いつも明るく周りと接していけるようになりたいですね。
今日、低学年の遊び場の鉄棒を新しくしていただきました。取り合いになりそうです。