取材第5弾のテーマは「萱津神社」。萱津神社は日本唯一の漬け物の神社と言われ、境内には香の物殿もあります。
昔々、野菜と塩を甕に入れて神前にお供えしたところ、野菜が傷まず保存された状態で残されており、当時の人は大変驚いたそうです。これは神様の力に違いないと考え、藪に神物(ヤブニコウノモノ)として伝えられていきました。(萱津・・・この字から、当時この地域は海辺であり、雑草が茂っていた様子がわかります。)その後、神物から今の「香の物」の字に変化したようです。そして、毎年8月21日には、おいしいお漬け物ができるように、全国の漬け物業者の方が参列されています。
今日は特別に、8月21日の漬け物神事で振る舞われる漬け物を見せてもらいました。野菜は塩だけで漬けられており、塩の量は、おいしい漬け物ができるようという願いの量だと、神主さんはおっしゃっていました。子どもたちは、塩をぺろりとなめると、とてもしょっぱそうな表情をしていました。