学校訪問のために、たくさんのお客様が宝っ子の学習の様子を見に来てくださいました。
「宝小学校は古いですが、とてもきれいに使っていますね」
「教室も廊下もピカピカに磨きあげられていて驚きました」
「宝小学校のみなさんは、どの学年もとても落ちついて学習をしていますね」
「学ぼうという姿勢がとてもよく伝わってきました」
「話し合いのルールがよく守れていますね」
などなど、たくさんのうれしい言葉をいただきました。日ごろ生活や学習をする際に大切にしてきたことを見ていただき、評価していただけたことはとてもうれしいことです。今後もこのよいところを継続していきたいと思います。
指定授業を6年1組(道徳科)で行いました。この授業の主題は「気高い心」。資料は『六千人の命のビザ―杉原千畝―』です。自らの命や家族の命を危険にさらしながら、自分の仕事やこれからの生活を犠牲にしてでも、ナチスに追われるユダヤ人を救うことを決断した杉原千畝の生き方から「よりよく生きる」ことについて考えました。

「これが何だかわかりますか?」
「切符?」
「チケット?」
「これはビザというものです。外国に行くときに必要なものです」

「今日は杉原千畝さんの生き方から、よりよく生きるとはどういうことなのかを考えましょう」
資料をいくつかに分け、杉原千畝のおかれた状況について知り、「自分だったら・・・」を考えます。

「ビザを出しますか?出しませんか?」
ネームプレートを使って自分の立場を明らかにします。
「ビザを出したい気持ちはある。でも・・・」
「ビザを出してしまったら、仕事を失うかもしれない」
「多くのユダヤ人の命を救えるのは自分しかいない。でも・・・」 千畝が葛藤したように、子どもたちも葛藤しています。メリットやデメリット、いろいろなことを考えて立場を明らかにしました。
そして、資料により、千畝が「ビザを出す」という決断をしたことを知った子どもたち。今度は「どんな思いで千畝がビザを出すという決断をしたのか」を考えました。個人で考え、ペアトーク、グループトークをして、意見を交流させ、さらに考えます。

「よりよく生きるとはどのようなことなのだろうか」
授業の最後に、今日の授業で考えたことをロイロノートに残しました。
「よりよく生きる」・・・みなさんはどうすることが「よりよく生きる」ことになると思いますか。