5年1組で道徳の研究授業を行いました。
資料は道徳の教科書『オオカミから教えられたこと』を使いました。資料を分けて見せた方が、より子どもたちの思考が高まるのではないかと考え、資料提示にタブレットを使いました。

旭山動物園の獣医・坂東元さんは、子どもの頃に飼っていたインコが死んでしまった時に抱いた「自分は何もできなかった」という思いから、獣医になることを決意します。
獣医となって間もない頃、病気になってしまったおばあちゃんオオカミを助けたいと、一生懸命治療をします。おばあちゃんオオカミの病気はだんだんよくなってきましたが、坂東さんを見るとひどく怯えるようになってしまいます。そして、ある日、いつものように治療をしたところ、おばあちゃんオオカミは、病気ではなく、治療のショックで死んでしまったのでした。そこで、坂東さんは考えます。
「何がなんでも治療することがよかったのだろうか」
おばあちゃんオオカミの死からずっと考え続けた坂東さんが出した答えは「生きるとは、死ぬまでその命を輝かせること」です。命を「輝かせる」とは、どうやって生きることなのだろう。坂東さんのエピソードから、子どもたちは一生懸命考えます。
治療をする方がよいのか、しない方がよいのか。

自分の考えはどのあたりなのか、スケールに表します。

ペアトークやグループトークで意見を交流したり、ロイロノートに自分の意見を提出し、学級で意見を共有したりしながら、自分の考えを確かにしていきます。
命を輝かせて生きるとは、どのように生きることなのでしょう。みなさんはどう考えますか?