学校の北で新庁舎の建設が始まったのは3年前。この度、5月8日に新庁舎がオープンします。学区である宝小学校児童を対象に、新庁舎内を見学させていただけるということで、時間帯をずらし、全校児童で出かけました。

建物の周りには植物がきれいに植えられた広場がありました。市民の憩いの場になりそうです。
入口。
自動扉から入るとガラス張りの空間です。今日はここで体育館シューズに履き替え、軍手をはめて中に入れていただきました。
焼き物でできた館内案内。大きくてとても分かりやすいです。
駐車場がとても広いことに驚きました。
敷地内には、来庁者の車と公用車が約270台、西側道路を挟んだ駐車場には、職員の車が約370台
停められます。災害時には、これらの駐車場に重機や緊急車両、自衛隊車両などが入ったりと庁舎全体が防災拠点となるため、できるだけ平らに、そして広くしてあるそうです。

議会が行われる部屋です。ふかふかのじゅうたんの部屋です。議員さんが座る席にはマイクや、「賛成」「反対」「棄権」のボタンがありました。広い議場でも発言の声がよく聞こえるような工夫と、私たちが授業で使っているハンドサインと同じ役目をするボタンで自分の意見を明らかにできる工夫をしてあることが分かりました。
傍聴席の横には、防音の部屋があります。赤ちゃん連れで傍聴に来た方が、泣き声等を気にせず傍聴できるようにしてあります。

発言者の表情がわかるよう、モニターも設置してあります。
議会での発言は、マイクで拾った音声をAIにより文書化しています。人の手による「速記」は、国会でもほとんど使われることがなくなっているということです。

災害対策本部となる部屋には大きなモニターがありました。正確な情報をいち早く多くの職員が共有できるような工夫がされていました。

庁舎にはたくさんの市民が相談に来ます。その時に対応する部屋です。壁で仕切ると暗い空間になってしまいます。ガラスで仕切ると、丸見えになってしまいます。そこで、明るさを十分に保ちつつ、プライバシーがちゃんと守られるように、ガラスにフィルムを貼る工夫をして部屋がつくられていました。

地下に案内していただきました。地下には大きな地震から庁舎を守る秘密が隠されていました。災害対策本部の心臓となる庁舎が地震のために機能できなくなったら大変です。庁舎の下では、大きな免振ゴム48個とオイルダンパー24個で庁舎を支えています。この仕組みが地震の揺れを吸収し建物を守っているのです。すごい技術のおかげで安心です。

ガラス張りの庁舎なので、建物の中はとても明るく、温かいです。机や棚等も入っていない状態での見学だったので、まだ市民のためにお仕事をする場所には見えません。「ホテルみたい」「泊まってみたいな」などとつぶやいている子もいるほど、おしゃれな空間でした。
庁舎完成に先立ち、宝小学校児童を見学にご招待していただき、ありがとうございました。関係者の方々には、ずっと寄り添い、詳しく説明していただき、また、子どもたちの質問にも丁寧に分かりやすく答えていただきました。新しい発見のたくさんある見学となりました。これまで、庁舎は、「大人が行くところ」だったものが「自分たちの庁舎」となり、より身近なものになったと思います。こんなにすばらしい庁舎をもつあま市。あま市民であることに誇りをもち、今後も生活していきたいと思います。