1年生で道徳の研究授業を行いました。
この授業の主題は「節度・節制」。資料は『かぼちゃのつる』です。
畑に植えられたかぼちゃは、自分の伸ばしたい方へつるをぐんぐんと伸ばしていきます。ハチの助言に耳を貸さず、スイカの頼みや子犬の忠告も無視してつるを伸ばした結果、走ってきた車にひかれて、つるがちぎれてしまいます。「いたいよ」と泣くかぼちゃ・・・どうしたらよかったのでしょうか。
「わがままをしたことがありますか?」
「買い物に行って、買って、買って、って駄々をこねたことがあります」

かぼちゃはどんなわがままをしたのかな。モニターを使って、お話を聞きます。

「かぼちゃはどんな気持ちでつるを伸ばしていたのでしょう。」人物絵を使うと、子どもたちもかぼちゃの気持ちを想像しやすいようです。

つるがちぎれてしまって泣いているかぼちゃに、どうしたらよかったか、教えてあげましょう。
「つるを伸ばしすぎなきゃよかったよ」
「だって、つるを伸ばさなきゃ大きくなれないんだもの」
「自分の畑の中で伸ばせばよかったよ」
「あ、そうか」
教師と役割演技をしながら、どうすればよかったのかを考えます。

自分の生活に戻して考えます。
「下校の時、仲のよい子とおしゃべりがしたいから、前の子を抜かして歩いてもいいかな?
「だめ~」
「じゃぁ、どうすればいいの?」
「後ろから大きな声で話せばいい」
「えぇ!!それじゃ、近所迷惑だよ」
「じゃぁ、どうすればいいの?」
「抜かしたら、前の人が困っちゃうから、前を向いて歩く」
「並び順がめちゃくちゃになっちゃうから、おしゃべりをしたくてもがまんする」
子どもたちは、一生懸命考え、自分の意見をみんなに伝えることができました。授業の終わりに書いた子どもたちのワークシートには、
「じぶんはうれしいけど、ともだちがうれしくないときはやめる」
「みんながうれしいほうがいい」
などと書かれていました。わがままをしないことが、自他の快適な生活につながることに気付くことができました。これからの生活の中で、わがままをしているときにふと立ち止まって、相手はどういう気持ちかな?と考えられるようになるとよいと思います。