避難訓練を行いました。
災害が起きた場合、校内放送が流れます。何が起きているのか、火事の場合はどこが火元なのか、どの道を通って避難したらよいのかを、自分の耳でよく聞き、考え、落ち着いて行動することが大事です。
今回の訓練は火災を想定した訓練です。地震が起きた時の避難経路とは違い、火元によって避難経路を変えなければなりません。

1階の教室:廊下を通らず、教室からすぐに外へ出て避難します。

マスクの上からハンカチ等でさらに鼻と口を押えると、より煙を吸い込みにくくなります。
どの子も真剣に運動場まで避難することができました。
全員が安全に避難できたところで、次は体験です。

1・2年生は煙体験です。
火災が起きるとたくさんの煙が出ます。火災で亡くなる方のほとんどは、物が燃える際に出る一酸化炭素を吸い込んでしまったことによるものだそうです。煙を吸い込まないよう、ハンカチやタオルで鼻や口を覆います。煙は高いところからたまっていきますので、姿勢を低くし、壁を伝いながら素早く出口へ向かいます。今日は訓練ですので、甘い良い匂いのする白い煙の中を通りましたが、本当の火災では、臭くて真っ黒な煙が出ています。万が一の時には今日体験したことを思い出し、落ち着いて避難できるようにしたいです。

3・4年生は水消火器による消火体験です。
学校で火災が起きたとき、子どもたちに消火活動をさせることはありませんが、いつなんどき消火器を使って消火活動をしなくてはいけない瞬間に出会うかもしれません。消火器の使い方さえ知っていれば、小さな火事を消すことができることもあるでしょう。消火器を使うときの合言葉は「ピン・ポン・パン」。
ピン:ピンを抜いて。
ポン:ホースをポンとホースを外して。
パン:レバーを握る。

5・6年生は救助袋体験です。3階に設置された救助口から1階へ、滑り台をすべるように避難します。

最も怖いのは、3階にせり出した救助口に立つときです。下を見ると、足が震えます。補助の職員に支えてもらってゆっくりと体を入れていきます。
救助袋で避難をしなければいけないことなど、長い人生の中で一度もないかもしれません。でも、もし、そういう場面に遭遇した時に足がすくんで動けなくなってしまっては大変です。「小学生のときにやったことがある」この1回の体験がどれだけ気持ちを落ち着け、安心させてくれることでしょう。
災害はいつやってくるかわかりません。どんなときにも落ち着いて、自分の命が守れるよう、今後も指導していきたいと思います。