2.しっぴータイムのねらいと大切にしていること
 
(1)しっぴータイムのねらい

 しっぴータイムでは、ソーシャルスキルや自尊感情・自己肯定感の向上を目指しています。

 家庭・地域で人との関わりの機会が減少していることにより、「関わりの力」(特に自尊感情とソーシャルスキル)が低下しています。

 人との関りの中で「関わりの力」を身につけるという点で、学校の果たす役割は大きいといえます。しっぴータイムではSSTで行動の教育を、SGEで感情の教育を担います。

 

(2)大切にしていること


 ①4つの約束

 「あいさつをする」「見渡して話す」「うなずきながら聴く」「指示を聴く」の4つルールを意識させ、話し方、話の聞き方などのソーシャルスキルを育みます。


 ②エクササイズのあとの振り返り

 活動のあとに「〇〇に気づいた」「〇〇を感じた」など気付きを促す振り返りを行い、自他理解を深めます。


 ③「やれていない時を見逃さない」「やれている時を見逃さない」の2本のアンテナを立てる

 Iメッセージ(「私は」を主語にしたメッセージ)、YOUメッセージ(「あなたは」を主語にしたメッセージ)、「?」の問いかけ、認めるサインの提示など、生徒の行動に価値づけをすることでソーシャルスキルや自尊感情の向上につなげます。
※ 活動を継続するほど褒めることが多くなります。 

 ・ 「~してくれて(先生は)うれしいです。」(Iメッセージ)

 ・ 「~できて(あなたは)すごいですね。」(YOUメッセージ)

 ・ 「先生が合図を出したら、どうするんでしたっけ?」(「?」の問いかけ)

 ・ 「」(認めるサイン)