
校内を回っていますと、対話を通して深い学びを目指している学級や指導を工夫しわかりやすい授業に取り組んでいる学級がたくさんあります。3年1組では、書写の授業を専科の先生が担当しています。この日は、「日」を題材に折れの筆遣いの学習をしていました。墨をつけない筆で先生の見本を見ながら、お手本をなぞり、筆遣いを確認することで、正しい筆遣いを学ぶことができていました。
4年1組では理科「電流のはたらき」の授業が進められ、子どもたちがそれぞれに組み上げたモーターカーを試験走行させていました。同じモーターなのに、実際に走らせてみると思いの他、スピードに開きが出ていました。どうすれば速くできるか、皆で試行錯誤の1時間でした。

2年2組では、子どもたちが算数のテストを返してもらっていました。返却されたテストを手に、子どもたちは結果を受け止めるとともに、すぐに間違えたところをやり直していました。
「穴の開いたバケツにはいつまでたっても水は貯まりません!」、点数に一喜一憂するよりも、次に間違えないようにすることが大切です。スクールサポーターの先生も机間を回って、子どもたちを助けてくださっています。

教科化された特別の教科 道徳、豊かの心を育てることを大きな目標としている本校では、道徳教育に力を注いています。
互いの考えを交流する中で、それぞれの考えを見つめ直し、
より深くいものへとしていく子どもたちの姿がどの教室にもあります。そこへ担任が、個々の
思考を揺さぶるような働きがけをすることで、より考えが深まり、高まっていきます。そんな成果が「学びの交流掲示板」に見られます。
3年生では、
「本当の親切」について考える授業が行われ、「何でもすぐに助けることだけが正しいわけではなく、
相手の思いやおかれている状況を見極めた対応こそが正しい」ことに気付いたふり返りが光っていました。

5年生の「学びの交流掲示板」には、夢をもつことの大切さや
困難にぶつかっても絶対にあきらめないことの尊さ、支え合いながら前へ進むことこそが大切であるといった書き込みがたくさんあり、学びの深まりを嬉しく思いました。

6年生は
「自由と責任」について深く考えていました。自分のことだけ考えて、好きなことをやってもいいが自由と、誤った考えをもつ人が増えていると言われる今、
義務や責任を果たしてこその自由で、そんな考えを皆がもたないと誰かが辛い思いをすることに改めて気づき、これからの生活につなげていってくれると確信させられる書き込みたくさんありました。