体育館の下駄箱入れの壁面やその周りに、かなりたくさんの「ミノムシ」がいることに気づきました。よーく見ると、少しずつですが、上や下や横に動いているんです。ところで、「ミノムシ」は何なのか?いう疑問が浮かび、調べてみることにしました・・・・。
ミノムシは、「ミノガ」という蛾(が)の幼虫時代の姿だそうです。ミノムシは、口から出した糸で、枯れ葉や枝をつなぎ合わせて作るそうです。ミノムシの口から出した糸の強度は、クモよりも強いそうです。

また衝撃的な事実を知りました・・・。
ミノムシのオスは、成虫になると蛾(が)になりますが、口がありません!メスが発する匂いを頼りに飛び回り、パートナーを見つけると交尾します。そしてそのまま息絶えてしまうそうです。または、幼虫時代にたくわえた栄養を使い果たすと死んでしまうそうです。(口がないから栄養をとることができないですからですね!)
さらに驚いたことに、ミノムシのメスは、もっと容赦のない試練を与えられています。彼女たちは、一生を通してミノの中から出ることがないのです。その姿を見てみると、オスと異なり羽も足もありません。動くことのできない構造になっているのです。メスは成虫になるとミノの中からひたすら臭いを発して、オスが見つけてくれるのを待ちます。無事に交尾ができると、すぐに数千個もの卵を産んでそのまま力尽きるのです。
ミノムシの寿命はおよそ1年だそうです。冬の間、ミノの中で冬眠し、春になり、さなぎ・幼虫・成虫となり、子孫を残して死んでいく生涯であるそうです。こうして、ミノムシの命は、脈々と受け継がれていくのですね・・・。大変勉強になりました・・・。