温かな雨…こんな表現を聞いたことがあまりありません。放送を聞きながら、廊下を歩いていた私は、足を止めて窓の外を見ました。心持ちで、雨が心に温かい雨になりました。みなさんは、校長の話を聞いてから、窓の外の雨を見ましたか?春の訪れを感じることができるだけで、目の前にある景色が瞬間的に変わる。そんな経験を今日はしました。おもしろいものです。今日も校長の話から、何か自分のプラスになる内容を探してみませんか?校長だからとか、そういうことではなく、経験をたくさんしてきた人の話というのは、これからの人生で役に立つことが話されているものです。今週の校長の話はどんな話だったでしょうか。
みなさんおはようございます。今日は、雨の朝でしたが、今日の雨は、いままでよりも幾分温かさを感じました。季節は、少しずつ春に近づいてきているなと感じます。よく、昔の季節の二十四節気についてお話をしますが、2月3日が立春でした。これは、春の始まりという日でしたが、今週の2月18日は、雨水と言われています。これは、降る雪が雨に変わり、雪解けが始まる時期という意味です。この頃には、その冬最後の雪やみぞれが降り、厳しい寒さが和らいで、本格的な雪解けが到来します。山に積もった雪が解けて田畑を潤したり、川や湖に張っていた氷も解けたりして、春の訪れを感じられるようになります。季節の移ろいとともに、1年の始まりということで、私たち人間も気持ちを入れかえて、気持ちを一歩進めていきたいところです。
さて、前からいいなと思っていて、よくお話しすることですが、トイレのスリッパがよく揃っているなと思います。最後にトイレスリッパを脱ぐときに、後ろ向きで、枠の中に上手に収まるようにそっと脱いでくれている人を目にします。中には、脱いだ後に手で揃てくれる人や、トイレに入っていないのに、そっとそろえてくれる人も目にします。手でそろえていただく場合は、後で手洗いをしてもらう必要が出てくるのですが、いずれにしても、ありがたいなあ、素晴らしいことだなと思います。スリッパがそろっていると、次に履く人が、さっと履けます。階段から上がってきたときに、きれいに揃っていると気持ちがすっきりします。ほんわかと優しい気持ちになります。
トイレのスリッパを整えるのは、難しいことではありません。次の人が気持ちよく履けるように、後ろ向きで枠の中でそっと脱げばよいのです。そうやって脱いでくれている人は、無意識の中でのことかもしれませんが、次に履く人が気持ち履けるようにと意識して、丁寧に脱いでくれているのだと思います。この気持ちは、とても大切で、素晴らしいものです。次に履く人は誰か分からないのですが、その人が気持ちよく履けるように、ちょっと気を配ろうという配慮です。きっとあの人が気にかけてくれているから、お礼の電話をしておこう、誰かが迷惑するからやめておこうといった気持ちにつながります。お互いに心配りができる中で生活できたら、きっと気持ちの良い環境になっていくことと思います。見えにくいところに気が付き、それによって誰かが幸せになっていく、素晴らしいことだなと思います。そんな心配りのできる南中学校の皆さんが素敵だと思います。トイレのスリッパを見ていて、そんなことを思いました。
後期も残りが少なくなってきました。卒業式まで、休みの日を除くと2週間を切りました。
修了式まであと3週間ほどです。3年生の皆さんは、次の進路に向けて、1・2年生の皆さんは、次の学年に向けて、今できること、今やるべきことに力を注いでください。
毎回お話をしますが、新型コロナは、数の上では減ってきているようですが、決して収束したわけではありません。マスク、手洗い、換気、3密を避けるといったことを確実に行っていってください。それでは、今週も元気に過ごしてください。