今日の修学旅行は京都で泊まるので、とてもたくさんの場所を見学できます。銀閣の後は「三十三間堂(さんじゅうさんげんどう)」。撮影できませんが、中には自分と同じ顔が一つは必ずあるという1000体もの観音像がならんでいますが、探す間もなく進んでいかなければならないのでなかなか見つけられる子はいないでしょう。

それよりもこの三十三間堂を使った「通し矢」の話のすごさが分かるようになるには、弓道やアーチェリーを経験しなければならないかもしれません。現代の通し矢は約60m、江戸時代は120mの距離を弓で射るのですが、遠くまでいるためには上向きに射る必要があります。しかし、三十三間堂屋根の軒(のき)下を通しますので高く射ると軒に刺さってしまいます。低いまま的に届かせるには相当強い弓を使わなければならないのです。
実際に軒下の垂木(たるき)には、高く射すぎて失敗して刺さった矢が残っています。
