「小学校の英語の授業ってどんなことしているんですか?」
個人懇談で話題にされた保護者さんが何名かいらっしゃったと聞きましたので、6年生の授業の様子を少し紹介させてもらうことにしました。
この日、静か~な教室をのぞいてみると、全員タブレット端末を開き、ヘッドフォンをつけていました。一人一人が「夏休みの思い出」を英語で紹介した動画を共有し、友達の動画を選んで試聴する活動でした。時折、「え、すごい・・・」「おお」など、つぶやきがもれ聞こえました。

「友達の動画から学ぶことやまねしたいことはあったかな」という先生の言葉に、大きくうなずく姿がありました。

続いて教科書の「世界の夏」のコーナーでは、「白夜」にピンときていない児童が多く、先生が黒板に地球と地軸、太陽の光のイラストを示します。理科の授業のようです。「the midnight sun」「ああそうか」「white summer じゃないんだ」という声が上がりました。「ずっと明るかったら昼寝いっぱいする」「おれは遊びまくる」と楽しく脱線が始まりました。
「来日する外国人の数上位3つの国」の話題では、日本に近い国が上位を占めることを学びました。これには社会の知識が生きています。英語専科の先生が英語と日本語を織り交ぜて話をしますが、子どもたちの活動はスムーズだと感じました。
授業や教科書を見ていて強く感じるのは、昔の(私自身が受けた)授業は「英語を学ぶ」ものであり、現在の授業は「英語を使って学ぶ、英語を使って表現する」ものだということです。もちろん、単語や文法を覚える活動もありますが、子どもたちは間違いを恐れず、特別恥ずかしがることもなく、英語を使ってみようとしています。
外国語の先生は、日々「小学校で英語を楽しんでほしい、好きになってほしい」という思いで授業を工夫しています。参観の折には、ぜひ英語の授業も見てもらえればと思います。