今日は放送朝礼の内容を載せたいと思います。学校祭後初めての朝礼です。校長から話された内容に学校に力がついてきたように感じます。みなさんは、どのように感じましたか。では、もう一度今日の内容を読んで、明日からも甚目寺南中学校全体で頑張っていきましょう。
みなさんおはようございます。
田んぼの稲穂もたわわに実り、秋らしさが日一日と増している今日この頃です。ただいま多くの表彰の紹介させてもらいました。正に実りの秋本番です。受賞された皆さん、おめでとうございます。賞状は、後程いただいてください。
今となっては、少し前のことになりますが、令和2年度の学校祭、本当に素晴らしいものであったと思います。限られた時間の中で、しかもいろいろと制約のある中で、時間を有効に使い、生徒会テーマのように、一人一人がヒーローになり、主人公になり、新型コロナに負けない素晴らしい学校祭を創り上げました。皆さんは、本当に立派だなと思いました。
学校祭が終わった時にも話しましたが、特に3年生の皆さんの頑張りが学校全体の頑張りにつながったと今でも思います。短い間ではありましたが、学校祭タイムの中で3年生の皆さんの動きを見たり、歌声を聴いたりしながら、1・2年生も力を伸ばしてきました。そして3年生の皆さんの動きは、明らかに1・2年生とはレベルの違うものであり、経験や伝統の重みを感じました。1・2年生の皆さんは、この感覚を来年度の1年生につなげてほしいと思います。
話は変わりますが、皆さんの生活を見ていて、いつも感心させられるのが、トイレのスリッパ、下駄箱の靴やスリッパの整頓の良さです。朝、皆さんが登校する前に廊下や昇降口、教室を見るのですが、いつもよく整頓されています。そんなきちんとそろえられているスリッパを見ながら、ふと脚下照顧という言葉を思い出しました。知っている人もいると思いますが、これは、禅の言葉で、まずは自分の足元をよく見なさいという意味です。まず自分自身をよく見つめなさい、他に向かって理屈や文句を言う前に、まずは自分の足元を見て自分のことをよく反省しましょうという意味の言葉です。「人が悪い」「先生が悪い」「世の中が悪い」「あの子が意地悪をしてきてあの子は悪い」などと思ったり言ったりしたことはありませんか。そう思っているときは、なかなか冷静になれないかもしれませんが、少し時間をおいて冷静になってみると、「果たして自分はどうだったろうか」「あの子があんな風に言うということは、自分にも直すところがあったかもしれない」「あの子の身になってみると、そんな言葉も出てくるかもしれない」などと思うことがあります。他に文句を言っているうちは、なかなか解決には向かわないかもしれません。また、「人は映し鏡」という言葉があります。自分が笑顔で話せば、相手も笑顔になる、文句を言うように話せば、相手も文句を言う、つまり、人は、自分の姿を映している鏡だという意味です。物事がうまくいっていない、人間関係がうまく保てていないと感じたら、まずは、自分自身に目を向けてみると、案外、解決の糸口が見つかるかもしれません。
これから、3年生の皆さんは入試に向けて、1・2年生の皆さんは、勉強に部活動にますます力をいれていく時期となります。つねに自分自身に目を向け、様々な面で自分自身の実りに向かっていってほしいと思います。
他人ではなく、自分に目を向けてどう考えていくか。目を向ける場所次第で、周りの見え方も変わってきます。より良い生活ができる考え方をもちましょう。