「先生~中央昇降口で五円拾った」
「ありがとう」
さて、この五円をどうしたものか。
この五円をよく見てみると、平成元年のものです。「平成元年だってさ」というと、近くにいた教員が「僕2歳です」とひとこと。私はというと、9歳。もちろん生徒はこの世に存在しません。「意外に先生若いんだね」と胸を刺すひとことを残し、立ち去って行きました。この五円は人から人へ渡り、甚目寺南中学校の昇降口でひっそりと隠れていました。今は私の手元にいます。表をしっかり見ると、稲穂、歯車、水が描かれ、産業、工業、水産業を表しています。たった1枚の硬貨から、時代を感じることができます。
時代はさかのぼり、31年前。新元号発表を小渕恵三元首相がしました。額縁に入った『平成』と書かれた文字を見たとき、「へいせい?って読むんだよね」と弟に言われた記憶を思い出します。今年、また新元号の発表があります。3つの時代を生きることになるとは思いませんでした。
昭和を生きてきた人からすると、まさか外で自由にゲームをしたり、連絡をとったりする時代が来るなんて想像もしなかったことでしょう。しかも、どこにいても、自分の場所が分かり、スマートフォンを使えばどこへでも道案内をしてくれます。さらには、お金をもたなくても、お金を払うことができる時代です。昔は、給料すら現金で支給されていたのに、この50年ぐらいで目まぐるしく時代は変化し、進化してきました。
ここから50年、今の中学生が60歳を過ぎるころには、どんな時代がやって来るのでしょうか。指で空間をなぞるだけで、何もないところに画面が現れたり、自動車の全てが自動運転の時代になっていたりするかもしれません。
ここまでの発展してきた過程を生きてこられたのは、本当におもしろかったです。これからの時代の変化も本当に楽しみです。時代の波に取り残されないようにしていきましょう。
「先生~中央昇降口で五円拾った」
「平成元年だってさ」
「まだあの時代は硬貨やお札というものがあったんだよ」
今日、五円を拾ってくれた生徒が、「意外に若いんだね、先生」とか言われていたらおもしろいのですが。五円を見ながら、これからの生徒の未来がますます楽しみになりました。
そして、そんなことを考えていたら、この時代を一緒に駆け抜けてきた、この五円に愛着が出てきてしまいました。
さて、この五円をどうしたものか。
【今日の給食】
今日の給食は、ごはん、牛乳、味噌カツ、にんじんシリシリ、トマトと卵のふんわり汁でした。にんじんシリシリ…知り知り、4里4里…シリシリとは一体。にんじんシリシリは、沖縄県の郷土料理で、スライサーで細くおろしたにんじんと卵を炒めて調味料で味付けした料理です。「しりしり」繊切りという意味で、沖縄方言だそうです。今日もお勉強になりました。そして、今日も本当においしかったです。ありがとうございました。ごちそうさまでした。
