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2021/03/15

3月15日放送朝礼

| by chu_jimokujiminami

 今年度1・2年生にとっても最後の放送朝礼となりました。校長からの話と生徒指導主事からの話に『チーム力』というワードが出てきました。チーム力というものが、どういうものなのか。そして、そのチーム力というものはどのように育てるものなのか。そんなことを考えながら、今日の校長の話を振り返ってみましょう。きっと来年につながるいいヒントになると思います。2年生は部活動があと4カ月しかやれないのを知っていますか?では、校長の話です。

 みなさんおはようございます。朝夕はまだ冬の名残を残しつつも、日一日と春めいていく気持ちのよい季節になりました。

 一昨日の土曜日、サッカー部の大会の応援に行ってきました。県大会出場をかけた西尾張大会でした。U-13つまり、13歳以下の選手で行われる大会です。少しだけ、その時の話をします。土曜日は、あいにくの天気で、朝から曇ったり、時には強い雨が降ってきたりする天候でした。試合開始が9時30分でしたが、開始して間もなく雷が鳴り、30分ほど試合が中断されるような状態でした。30分ハーフの試合でした。グランドは、グリーンサンドとはいえ、昨日からの雨でいたるところに水が浮いているような状態で、蹴ったボールも場所によっては止まってしまうほどのグランドでした。そのような中、前半の早い時間帯に、南中が先制しましたが、その後1点を奪われ、前半を1-1で折り返しました。後半開始してしばらくしたところで、グランドコンディションの悪い中、さらに相手に1点を奪われ、1-2となってしまいました。この時、「このような悪条件の中、2点取り逆転勝利をつかむのは、難しいかもしれない」と私自身が思ってしまいました。後半の半分が過ぎたところで、南中がまさに全力を振り絞って1点を奪い、2-2の同点になりました。そして、後半残り1,2分しかないところで、なんと南中が1点を取り、結局逆転して勝利をつかみました。ベンチも選手もみな大喜びでした。後半過ぎにこれは無理かもしれないと思った自分が恥ずかしくなりました。私は無理かもしれないと思ったのですが、選手は誰しも諦めていなかったのです。実にみんなで勝利を信じて起こした大逆転劇でした。

 試合後、自分で振り返ってみました。この試合では、一人一人が「負けないぞ」と思い、その思いが結集し、チームとして「負けない」という大きな力になり、勝利を引き寄せたのだと思い、改めてチーム力というものを感じました。

 日々の生活の中でも、何かに挑戦したり、何かを行ったりする時に、まずは、自分に負けないことが大切だと改めて思いました。自分でよく判断して、これをやろうと心に決めたことであれば、「もう無理だ」とあきらめるのではなく、「きっとできる」「絶対にやるんだ」という思いでやり続けることが大切だと思いました。何かを成し遂げる時に一番向き合わなければいけないのは、ひょっとすると、自分なのかもしれません。「今日は眠いからやめておこう」「あの人があんな風に言ったからやる気がなくなった」といったように、理由を見つけて、自分から目標を遠ざけてしまうことはないでしょうか。私は、土曜日の試合を観戦して、そのようなことを思いました。また、この子たちの姿を見て、自分の日常をもう一度見直せと言われているような気さえしました。決勝もたいへん素晴らしい試合でした。結果は準優勝でしたが、来週行われる県大会に出場することが決定しました。

 放送朝礼も今日が、今年度最後になりました。あと1週間余りですが、密を避けること、手洗い、換気には留意しながら、学年のまとめの意識を強くもち、学習面、生活面ともに頑張ってください。 

 


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