先日6年生が外で何人かずつのグループにわかれ、顔の前に大きな三角定規を当てて何かを覗いています。反対側には、長い巻き尺を持って長さを測っている子がいます。
何をしているのでしょうか?



実は、学校のシンボルでもある大きな楠(くすのき)の高さを測っているのです。もちろん直接ははかれないので代わりの方法をとっています。それが算数の学習と言うわけです。
三角定規の角度を利用して、実際の楠を含む大きな直角三角形を、ノートや図面に書いた直角三角形と比較します。大きさ(辺の長さ)は違っても、同じ3つの角をもつ直角三角形同士は対応する辺の比が同じなので、巻き尺で測った長さから、木の高さを計算で導き出せるのです。算数の中の図形の相似や合同、また縮尺や比、そして単位などのさまざまな内容を組み合わせて使うのです。
与えられた数字を使ってただ計算するのではなく、実際に身近な生活の中に学習した事がいろいろと使われている事を知ると、学ぶ意欲にもつながりますね。