駐輪場にはその日会えた友との笑顔があふれていた。それを見ているだけで心はあたたかくなり,一緒に歩いていた先生と微笑んだ。二月も半ばを過ぎ,残された日にちを数えてフーとため息をついた。そんなことを思いながら,過ぎていく時の速さと新しくはじまる4月以降の思いをはせていた。
学級にはクラス独自のカレンダーが作られ,クラス解散があと24日あと,12日と正確に時を刻んでいる。そのカレンダーにはクラスの友への感謝の言葉がつづられている。「ありがとう」「来年もよろしく」「楽しかったよ」と読んだ側の心があたたかくなる言葉があふれていた。
一年はもう終ろうとしている。そんな時だからこそ落ち着いて日々を過ごしていきたい。笑顔につつまれていたい。ガラス越しのあたたかさはもうそこまできている春を教えてくれているのだから。