今日は今年の最後の放送朝礼がありました。校長先生の言葉からは、みなさんの生活面の細かいところが見られる内容でした。こういった細かいことが、ひとつずつ積み重なって雰囲気のいい学校ができあがっていくのだろうと思います。新型コロナの影響に負けない甚目寺南中学校があることに、とても嬉しく感じます。では、朝礼の内容を見直してみてください。
みなさんおはようございます。いよいよ明日から冬休みです。今年は、新型コロナの影響で、2カ月ほど休校がありましたので、少し早く1年が過ぎてしまったように感じる人も多いのではないでしょうか。令和2年の最後に思うことは、南中学校のみなさんは、実に明るく礼儀正しいなあということです。すれ違う時に、明るく挨拶をしてくれます、しかも、かるくお辞儀をしてあいさつをしてくれます。また、トイレのスリッパの整頓や、教室の整頓などが良くできています。これらは、日々の気持ちの良い生活につながります。また、朝、下駄箱に靴を入れ、スリッパに履き替える時、スリッパを上から落とすのではなく、少し腰をかがめて、そっと置いてから履く人が多くいます。こうすると、バンという音がすることなく、周りの空気が乱れません。近くにいて、清々しい思いがします。このようなことは、これからもぜひ続けていってください。
さて、あと数日でお正月を迎えるわけですが、正月には、こんな意味もあるというお話をします。ひょっとして耳にしたことがある人は、もう一度聞いておこうということにしてください。正月の正、正しいという字ですが、これは、上と下を分解すると、一と止まるとなります。つまり、一に止(とど)まる、一を守るということです。それが、正(しょう)です。では、一とは何か。一とは、原点、自分のことです。自分が人間の原点に止(とど)まる、人間の原点を守るそれが正(しょう)です。ふだんの私たちの生活は、「そんとく」や「勝ち負け」、「比べっこ」などに振り回されていることがあるので、世間的な「比べっこ」をやめて、本来の自分に帰ろうというのが正月です。人のことではなく、自分自身の原点に立ち返って、人としてどうあるべきかと、自分の生き方の軌道修正をするのが正月です。そして、自分のことと同じように、世の中の平安や世界の人々の幸せを祈願するのです。
3年生の皆さんは、自分の新たなる進路を実際に決定していくことになります。2年生の皆さんは、南中学校の顔になるとともに、進路を考えていく入り口に立つことになります。1年生の皆さんは、下級生が入ってきて、先輩となり、先輩としての人間性が問われる時期がやってきます。令和2年度は、まだ3ヶ月ほどありますが、この正月に、自分自身をじっくり見つめ直してみてください。そして、この正月を、自分自身に目を向け、原点に戻り、自分自身を軌道修正する機会としてとらえ、新年度への大切な準備の始まりとしてほしいと願っています。
話は変わりますが、新型コロナについては収まる様子はありません。マスクの着用、密閉、密集、密接の三密を避ける、手洗いと消毒といった対策の基本を確実に守ることを心がけてください。もし新型コロナに感染したり、濃厚接触者となったりした場合は、必ず学校と保健所に連絡をしてください。
2週間ほどのお休みではありますが、健康にはくれぐれも気を付け、楽しい冬休みを過ごしてください。2021年が、皆さんにとって良い年となりますように、ご祈念申し上げます。