今日は放送朝礼で後期の生徒会役員と学級委員の皆さんの認証が行われました。一人一人の名前が呼ばれました。呼ばれた人はどんな気持ちで、聞いたのでしょうか。
認証の後には校長先生からの話がありました。内容を載せておきます。もう一度、何かを考えるきっかけとして読んでみてください。
先ほど、後期生徒会役員の皆さん、後期学級委員の皆さんの認証を行いました。認証された皆さんは、選挙によって選ばれました。ですから、胸を張って、南中学校のために、学級学年のために、精一杯力を発揮してください。期待しています。また、前期の役員の皆さん、学級委員の皆さん、お疲れさまでした。今年は、コロナの影響で、当初思い描いていたような活動ができない部分もあったことと思いますが、日々の学校生活や学校祭等から、様々な面で、それぞれの代表の皆さんの頑張りが発揮されたと思っています。ぜひ、後期の皆さんの応援をしてほしいと思います。
さて、先週3年生の皆さんの三者懇談がほぼ終わりました。これは、進路選択に向けての懇談が主だったと思いますが、この時期になると、私は自分がこの南中学校で担任をして、3年生の面接練習をした時のことを思い出します。高校入試の中には、教科の試験のほかに、面接試験があります。その面接に向けて、面接練習を行うのですが、面接試験で時々聞かれることに、「あなたの長所と短所を教えてください」というものがあります。そこで、練習でもこの質問をするのですが、そうすると、自分の短所は多くの人がさっと言えますが、長所というと、戸惑ってしまう人が多いのです。「自分にそんな長所があるだろうか」「自分ってどこかすごいのかなあ」「自分の長所を考えることすら何となく抵抗がある」という思いがあるのか、なかなか出てこないことがあります。逆に、短所というと、「人前で話せない」「怒りやすい」「落ち着きがない」など、すらすら出てきます。あなたは、自分の長所、頑張っているところがさっと出てきますか。
ところで、みなさんは、人間の素晴らしさを意識したことはありますか。人は、何十兆個という細胞からできていると言われています。その細胞の一つ一つが足なり手なり頭なり目、脳、肺、心臓などを作り、それぞれの器官がそれぞれの役目をはたして、それが組合わさって一人の人間ができています。それぞれの細胞が想像できないほどの連携を保って、一人の人間として存在しています。例えば、物を拾って、「あっ、あった」と物を判別するだけでもすごく頑張っているのです。ましてや、歩いて、走って、しゃべって、考えて、字を書くなどなど、日々の生活をしているだけでもすごいことなのです。そんな自分をほめ、そんな自分に感謝し、そんな自分を慰めるといったことは、やっても当然なのかもしれません。少し話がずれるかもしれませんが、皆さんは、自分に感謝したことはありますか。足が痛くなると、「この足のせいで走れない」「この膝のせいで…」などと思ったことはありませんか。足は足でなんとか痛みをなくそうと頑張っています。「いつも自分をいろいろなところに連れていってくれてありがとう」とか「目に対して、いつも物を見てくれて、自分に教えてくれてありがとう」と感謝したことはありますか。人間ってすごいのです。こうして生活していられるだけでも、すでにすごいのです。「人から何かを聞かれても、すぐに答えが出てこないんです」と思うかもしれませんが、それはきっと脳が「何事もじっくり考えようとしている」のでしょう。「怒りやすいんです」というのも、「心が、いろいろなことを一生懸命に考えている」からなのかもしれません。自分で短所だと思ってしまうことも、考えてみると、長所なのかもしれません。実は、体は、使命を果たそうと一生懸命なのかもしれません。自分の長所にどんどん目を向けて、自分に感謝をしてください。また、自分に感謝をし、よいところをたくさん発見していくと、人の良いところにも目が向くようになります。自分が素晴らしいのと同じほど、人も素晴らしいのです。そんな気持ちが芽生えていくと、人間関係もうまくいくのではないかと思います。自分と同じように、人も素晴らしい、大切な存在なのです。自分の長所がさっと言える人になれると素敵だと思います。
この内容の中から、何を感じたり、考えたりすることができたでしょうか。私は、自分が今まで考えたことのない内容がありました。今日も一日が終わります。生きてくれた自分の体に今日は感謝して眠ってみようと思います。一日お疲れ様でした。