卒業式
無事に卒業式を終えました。新型コロナウイルスの影響から、会場のほとんどの人がマスクをし、入口に置かれたアルコール除菌をしてから式の開始となりました。開始前に「忘れられない卒業式になるね」という言葉も聞かれるほどでした。
式では、とても立派な姿が見られました。立ったり、座ったり、礼をしたりと、ごく普通の動作がそろっていたのは、音を聴いていれば分かります。ザッというバラつきのない音が会場に響くたびに、成長を感じました。
卒業証書授与では、一人ひとりの返事が担任の胸を打っていたようです。職員室に帰ってきたある先生は、うちの子の○○は本当に声を出すことが苦手なのに、今日は話している私のところまできちんと聞こえて、名前を呼ぶ声が上ずってしまいそうだったと話してくれました。卒業生のみなさんにはぜひ知っておいてほしいことがあります。あなたの名前を、愛情をもって丁寧に呼んでくれる人は、そんなに多くはいないということです。とても貴重な体験をしたことを忘れないでください。
送辞では、後輩がどういう思いでいたのかが、よく伝わりました。そして、3年生のみんなが築き上げてきたものを、引き継ごうとする覚悟も聞けました。本校の教員としても嬉しい言葉でした。
答辞では、仲間と過ごしたかけがえのない日々の思い出とともに、そこに関わった人たちへの感謝と、家族への想いがまっすぐに伝えられました。その言葉から、卒業生、3年職員は日々を振り返っていたのでしょう…きれいな涙を多く見ました。目頭が熱くなるのを感じ、目線を逸らした先で、その日々を支えた保護者の方も同じように涙を流し、拭っている姿を見ました。その時は私も、頬を伝わるものを感じました。
式の終わりには、別れの歌を3年生が歌うことになっていましたが、歌う前にお世話になった先生方へのメッセージがあり、式がより感動的なものになりました。その後の会場を退場していく卒業生の凛々しい姿に、今後の苦難もきっと乗り越えられるだろうと期待したくなったのは、私だけではないと思います。
きっと新型コロナウイルスの影響から、「忘れられない卒業式になるね」と式の始まりに話した方は、この卒業生の姿に「忘れられない卒業式になった」と言っているに違いありません。
卒業生のみなさん、本当にご卒業おめでとうございます。今後も、新型コロナウイルスのような、誰も経験をしたことがない場面に幾度と差し掛かります。そんなときは、周りに振り回されることなく、自分の考えをきちんともって進んでください。そして、失敗をすることを考えるのではなく、成功を信じて行動してみてください。その先に待っていたものが失敗であったとしても、そういう人には、またチャンスが舞い込んで来るようになっているものです。たくさんの失敗を重ねて、素敵な大人になってください。同じ空の下から応援しています。
