今日、2年生の国語の時間を参観してきました。『科学はあなたの中にある』という題材を使い授業がされていました。
科学とは何かを考えるのに、ろうそくにまつわる話が二つ出てきます。一つは作者が高校生の時の、理科の授業でろうそくの観察記録をみんなでとったときの話です。
観察記録は、ろうが芯を伝って吸い上げられていく毛細管現象についてや、溶けたろうが固まっていく様子を報告する生徒がいる中、Mさんはろうそくに火を灯すことなく、なでたり割ったりして疑問に思ったことを書き記しました。ろうの原料は何か。なぜこんな臭いがするのか。なぜこんな手触りなのか。一気に燃え尽きることなく、ゆっくりと時間をかけて燃えるのはなぜか。これを聞き、作者はやられたと思います。
二つ目は、マイケル・ファラデーという科学者について書かれています。ファラデーは6回にわたる「ろうそくの科学」という連続講演をしています。
沈没した軍艦から引き揚げられた牛脂製のろうそくに火をつけてみせます。長い時間塩水に浸されていても、熱に溶かされると本来の性質を取り戻したのです。ファラデーは問いかけます。ろうそくはどうやって作られたのでしょう。ろうそくは液体ではなく、個体なのに、なぜ炎のあるてっぺんまで上がっていけるのでしょう。もし、液体になって上がっていくとしたら、なぜそれまで個体の形を保っているのでしょう。ファラデーの「なぜ」が聴衆の「なぜ」と重なっていきます。というように話は続き、ろうそくから始まった話は、1860年の生態系やエコロジーという言葉もない時代に、大自然のさまざまな法則と結びついていきます。
作者は、Mさんの観察記録とファラデーの実験が大切なものを教えてくれていると言います。それは、
『日常のあたりまえと思っていた光景の前で立ち止まり、固定観念を取り払ったところから見えるものに目を凝らすこと。』
『身近にある奇跡に目を留めて「なぜ」と問う、素朴な探求心にこそ科学の出発点があるということ』
まだまだ続きますが、ここまでとしておきます。さて、みなさんはここまで読んで何を思いますか。日常にある当たり前に目を留めるというのは、あたりまえなものが何なのか探すところから始まります。違った視点をもつことで世界が広がっていきます。そういう視点をもっていたいと思うことが、もう世界を広げているような気がします。
今日授業を受けた生徒が、考え方の視野を少しでも広げられていたいいのですが。
最後に作者はこう言っています。
『科学はあなたの中にある』と…
【今日の給食】
今日の給食は、麦ごはん、レトルトカレー、フランクフルト、福神和えでした。今日は生徒に、あま市の災害時備蓄用乾パンを持ち帰らせています。その関係もあり、レトルトカレーが給食として出ました。実際に被災したときに、このカレーを食べたらどんな気持ちになるかと思いながら食べました。きっと涙が止まらないのではないかと思います。あたりまえの中にあるものに目を凝らす。様々な場所で生きてくるように思います。今日も本当においしかったです。ありがとうございました。ごちそうさまでした。
