結構早い時間に目が覚めましたが、僕よりも早く目を覚ましている子たちがいました。蝉です。ジー、ジー、ミーン、ミーン…まるで目覚まし時計です。
梅雨明けが発表され、日中のニュース番組では、3歳児が顔の下半分ぐらいに、溶け出した冷たいアイスをつけながら一生懸命食べる姿や、小さな男の子、女の子が公園の噴水でベタベタになりながら走り回る姿が放映されていました。毎年恒例のその姿に、いよいよ夏本番だと感じます。
みなさんはどんな夏を過ごしていますか?
今日は午前中サッカー部が県大会ベスト4をかけて試合がありました。ベンチにいる生徒、観客席で応援する1年生、2年生、3年生の生徒、選手としてピッチに立てる生徒、観客席でじっと見守りながら、祈るようにしている母親、たまらず声を張り上げる父親、相手チームにも同じような生徒、保護者がいたに違いありません。それぞれの想いを一日一日にかけ、全ての力を使い切っていることでしょう。
8月に入るこの時期の運動部の3年生で、まだ大会を残している人はとても幸せです。多くの生徒が敗北し、もしかしたら心に傷を負っている生徒がいるかもしれないのです。
文化部のみなさんは文化祭に向けて作品を作ったり、コンテストを残している部活があったりして、まだまだ大変な時期が続きます。もう受験に向けて頑張っている生徒もいます。
毎年、変わらない夏の景色の中に、ドラマがあります。その主人公は間違いなく、君たち一人一人です。一瞬一瞬の時間を大切に過ごしてください。
蝉が地中で3~17年過ごし、野外でほぼ1カ月間精一杯生きる姿が、この夏はより一層私の心を打ちました。甚目寺南中学校の生徒だけでなく、本気の姿を見せてくれる中学生の頑張りが強く影響していることは言うまでもありません。私たちも一生懸命、君たち一人一人を応援していかなければと強く思わせてくれます。
明日は出校日です。みなさんと会えるのを楽しみにしています。