一年を漢字に表すと・・・今年は「災」が選ばれました。
　確かに、４月の大阪北部地震から始まり、西日本豪雨、北海道地震、長期にわたる猛暑、そして、９月の台風まで、災害が続きました。当地方は、大きな被害はありませんでした。私たちは、今、平常の暮らしができています。しかし、現在においても、復旧がままならず、仮設住宅をはじめ、地域を離れざるを得ない生活を強いられている方々もいらっしゃいます。これが現実です。

 

　そんな中、今年の新語・流行語大賞は「そだねー」となりました。
　平昌オリンピックの女子カーリング代表・LS北⾒の試合中の言葉です。将棋やチェスのように、緊迫した局面が続く厳しい競技です。息詰まる場面であっても、北海道弁の雰囲気を和らげる「そだねー」が交わされている。
　誰もが、その温かさに魅了されたのではないでしょうか。

　人と人との距離を縮めるには、
相手の話をじっくり聞くことが肝要です。話を聞いたら、まず、いきなり自分の意見を主張したり、一方的に否定をしたりしてはいけません。LS北見のように、「そうだね（わかるよ）」と、あなたの言っていることはよくわかると認めていきたいですね。その人の意見にすべて賛同できなくてもいいのです。互いに気持ちよく、心がより通じ合えるように、歩み寄っていくことが必要だと思うのです。

　流行語として、相手を認めていこうとする言葉が選ばれたことは、ある意味、「災から福をなすためのキーワード」を私たちは無意識に求めていたのかもしれません。

　そして、今、年末です。　　　　　　　

　　「そうだね。今年一年、ありがとう！」

　　「そうだね。よいお年を！」　　

　　「そうだね。来年も、よろしくお願いします！」

　自分に対しても、人に対しても認め合う言葉でしめくくり、新たなスタートを気持ちよくきっていきたいと願います。