西の空に向かって,うろこ雲がひろがっていた体育祭練習に汗を流した午後。体育祭当日,リレーの選手と共に応援する声もトラックを駆け抜けていった夏の終わり。前期と後期が交錯するなかで開催されている新人戦に見せた涙。次年度以降に教師を目指そうとする教育実習生が生徒に見せる笑顔。後期の委員会決めに一喜一憂する午後の教室。季節は確実に夏の終わりから秋を迎えている。
西館の南側の花壇で水やりをしていると,一年生の生徒が,「先生,楽しそう」「私も一緒に水やりしたい」とにっこりと微笑んで話しかけてくれた。私は「楽しいよ。水やり,私は大好き」とにっこりと微笑んで答えた。「この花壇の花は去年,たった3つのポットの花から育てて,一面に広がったんだよ」と話したら驚きをかくせなかったみたいだ。
育てるという視点で見れば,生きている命を対象にしている私たちの仕事はとても責任のある,大切な仕事である。それはこの花であっても,生徒のみんなであっても育てるという点では大切な,大変な仕事である点では間違いはない。私たちや教育実習生の先生方も同じ立場でこの大切な仕事に真剣に向き合っている。私たちが時間をかけ,一生懸命にこの仕事に向き合っていられるのは,この西館の花壇の花たちのようにきれいに咲き誇っている姿を見たり,一生懸命に美和中祭や新人戦に向き合っているひたむきな生徒の姿を見られたりしているからこそ。大変な,大切な仕事と向き合っていけるそんな私たちの気持ちを支えている。