きょうは4年生が狂言を鑑賞し、その一部を体験しました。
昔の言葉づかいで語られる狂言なのでわかりにくいはずなのに、子どもたちは笑うところで笑い、聞くべきところでは静かに聞いていました。不思議なものです。
国際化が言われるたびに、日本の文化や伝統に触れる機会はあるのかなぁと思います。自分の国のことを知らず伝えることがなにもないような状態で、「国際化」できるのでしょうか。
別に狂言をやれるようにしようとか着物が着れるようじゃないとダメとは思いません。衣食住の生活の中にすでに日本文化、日本の伝統は息づいています。われわれは、その中で生かされているのだと思います。
例えば、正座、お辞儀の仕方、それらの元となる姿勢など、「狂言の体験」を通して『日本』にふれてもらいたい。正しく深く理解してもらいたい。外国の人に教えることができれば、言うことはありません。それが日本文化への『誇り』を生み出すのだと思います。まずは、『知る』ことから。
私も正座をすると10分か15分で足がしびれてしまいますが、教えてもらったとおりに正座をすると、不思議なことに30分体育館のフロアに正座していてもしびれませんでした。コツは、「足の裏を重ねない」「ひざをくっつけない」「やわらかい座布団の上に座らない」でした。
文化とか伝統とか、よくわからないものですが、お箸とかお味噌とか醤油とか、生活の中に当たり前のようにある文化や伝統は、子どもたちがこれからも利用していくことです。そんな文化や伝統を体験していくことは、これからの日本を支える子どもたちにとって必要なことだと思います。
学ぶことは、まだまだたくさんあるのでしょう。どれだけ見つけられるか、それが大きな成長につながります。
もうすぐ冬休みです。日本の伝統や文化が色濃く表れる時期です。ご家庭でもいい体験をさせてあげてください。『為すことによって、学ぶ』のです!