今朝、校舎前のプランターをのぞきこむ児童を見かけたので、何をしているのかなと見てみると、その児童の手には黒い胴体にあざやかな赤色の線の入った幼虫が乗っていました。幼虫の体には何本かの突起もあり、触っても大丈夫なのかとドキッとしました。すると、その児童が「ツマグロヒョウモンの幼虫だよ。触っても大丈夫だよ。」と、教えてくれました。以前にも、その幼虫を見たことはありましたが、見た目で毒をもっていると思いこんでいた私は、その幼虫を触ったことはありませんでした。せっかくなので触らせてもらうと、ぷにっとした感触でした。さらにその児童は、「ツマグロヒョウモンの幼虫は、パンジーを食べるので、これ(プランターの植物)が枯れているのは、幼虫が食べたからだよ。」とも教えてくれました。
児童と別れた後、ツマグロヒョウモンについて調べてみると、1980年代までは近畿地方より西にしか生息していなかったこと、2010年ごろには関東地方でも生息が確認されるようになったこと、その原因として、地球温暖化やパンジーの苗の流通などが考えられることなどが分かりました。
朝の児童との会話から、自分の思いこみを反省するとともに、気候問題や人間の活動が環境にあたえる影響について考える機会を得ることができました。